
畑と暮らしをつなぐために私たちが選んだビーツの魅力
BETTEが目指しているのは、畑と暮らしをつなぎ、手で作ることの良さを探求すること。日々の食事がどこから来るのかを意識し、食材と向き合う時間を大切にすること。そのための手段として、私たちは「ビーツ」を選びました。
「ビーツってどんな野菜?」そう思ったことはありませんか?
日常ではあまり馴染みのないビーツ。カフェのサラダやスムージーに使われているけれど、どんな味なのか想像がつかない。鮮やかな赤紫色が印象的だけど、どうやって食べるのが正解なのか分からない……そんなふうに感じたこともあるかもしれません。
ビーツは、鮮やかな赤紫色が印象的なだけでなく、調理することでじっくりと引き出される風味の奥行きや、栄養価の高さが魅力の野菜。また、保存性が高く、加工の幅も広いことから、日々の暮らしの中でさまざまな楽しみ方ができるのです。
私たちは、ビーツを「広める」ことを目的にしているわけではありません。
しかし、ビーツを一つのきっかけに、みなさんの暮らしの中に食材と対話する時間を生み、手をかけることの面白さや、自然とともにある暮らしの豊かさを感じてもらえたら……そんな思いを込めて、生産者のみなさんの協力のもと、ビーツを育て、暮らしに溶け込みやすいかたちに変えてお届けしています。
今回は、そんな私たちの愛するビーツの歴史や栄養価、おすすめの食べ方についてご紹介していきます。
◼️古代ギリシャ時代から愛されてきたビーツ
ビーツはカブのような丸い見た目をした赤紫色の根菜で、テーブルビートやレッドビートとも呼ばれています。原産は地中海沿岸と言われていて、古代ギリシャやローマ時代には薬用植物として重宝され、その後食用として広まった歴史があります。
ビーツの名前は私たちのブランド名でもある、ケルト語の「赤」を意味するbetteに由来し、その名の通り鮮やかな赤紫色が特徴です。味は味噌汁に入れたにんじんのような優しい甘さ。
日本では、ロシアの伝統料理ボルシチに使用されることで広く知られるようになりましたが、近年は栄養価の高さが評価され、徐々に国内でも親しまれるようになってきました。
◼️ビーツの栄養と健康効果
では、具体的にビーツにはどのような健康効果があるのでしょうか。
・カリウム:ナトリウムとのバランスを取り、血圧を安定させる働きがあります。また、体内の余分な水分を排出し、むくみの軽減にも効果的です。
・ナトリウム:体内の水分バランスを維持し、神経伝達や筋肉の収縮を助けます。適量のナトリウムは、熱中症予防や運動時のパフォーマンス維持に重要です。
・葉酸:細胞の生成やDNAの合成を助ける栄養素。赤血球の形成にも関わるため、貧血予防にも役立ちます。
・食物繊維:ビーツに含まれる不溶性食物繊維は腸内の動きを活発にし、腸内環境を整えます。継続して摂取することで、便秘の改善や腸内フローラのバランスを保つのに役立ちます。
・ビタミンC:免疫力をサポートするだけでなく、コラーゲンの生成を助けることで肌の健康を維持します。抗酸化作用もあり、体内の酸化ストレスを軽減する効果が期待されます。
・ベタシアニン(赤紫色の色素成分):強い抗酸化作用を持ち、細胞の老化を防ぎます。ポリフェノールの一種であり、炎症を抑える効果があるとされています。
・硝酸塩:ビーツに含まれる硝酸塩は体内で一酸化窒素(NO)に変わり、血管を広げて血流を促進します。この作用により、酸素や栄養が効率よく全身に行き渡り、血圧のコントロールにも役立ちます。
特に運動をする方にとって、硝酸塩の働きによる血流改善効果は重要です。筋肉へ酸素や栄養がスムーズに届けられることで、持久力が向上し、運動後の回復もスムーズになります。また、汗とともに失われやすいカリウムを補うことで、筋肉のけいれんや疲労感を軽減する効果も期待されます。こうした特徴から、ビーツはアスリートの間でも注目される食材となっているのです。
BETTEおすすめ!ビーツのおいしい食べ方
ここからは、ビーツを使ったBETTEのおすすめレシピをいくつか紹介していきます。
煮込み料理
ビーツの甘さとコクが詰まった煮込み料理。たくさんの野菜と煮込むことで、味の奥行きが出ます。また、野菜から溶け出る栄養素もスープごと召し上がれるので効率的です!
ボルシチ(2〜3人前)
・ビーツの水煮 2パック
・牛肉 250g
・じゃがいも 1個
・にんじん 1/2本
・キャベツ 1/6個
・玉ねぎ 1/2個
・にんにく 1かけ
・トマト缶 1/2缶
・オリーブオイル 大さじ1
・有塩バター 15g
・水 450cc
・赤ワイン(無ければ水でも) 100g
・ローリエ 1枚
・コンソメ 小さじ2
・塩 小さじ2
・黒こしょう 少々
作り方
1、じゃがいもは皮を剥き一口大に切る。にんじん食べやすい大きさに乱切りする。玉ねぎは6頭分にくし切り。キャベツは芯を切り落とし、大きめの一口大に切る。にんにくは包丁の腹でつぶす。
2、鍋にバターとオリーブオイルを入れて中火で熱し、にんにく、牛肉を色が変わるまで炒める。
3、じゃがいも、ビーツの水煮、にんじん、キャベツ、玉ねぎを加え、全体に油がなじむまで炒める。水、赤ワイン、ホールトマト缶、塩、黒こしょう、コンソメを加えて煮立ったらローリエを加えてふたをし、弱火で20分ほど煮る。野菜に火が通ってることを確認して塩こしょうで味をととのえて完成。
*トマトなどから水分が多く出て水っぽさが残る場合は好みの感じまで水分を飛ばす。
スムージー
モーニングビーツ
ザ・シンプル!
間違いのない王道スムージー、朝はもちろん時間を選ばずいつでも飲める味だと思います。
・ビーツの水煮 1/2パック
・バナナ 1/2個
・豆乳 200ml
・はちみつ 大さじ1
作り方
1、材料全てをミキサーに入れて混ぜる!シンプル。
副菜
ビーツタルタル 【2人前】
マヨネーズ不使用のヘルシーなタルタルソースです。ビーツを入れることによって栄養と色味をプラスできます。塩麹の種類によって塩味が強くなってしまうこともあると思うので砂糖やお酢の量を調節して下さい。
・ビーツの水煮 1/2パック
・ゆで卵 2個
・塩麹 大さじ1と1/2
・米酢 小さじ2
・オリーブオイル 小さじ2
・黒コショウ 少々
・砂糖 少々 (お好みで)
作り方
1、鍋にたまごと水を入れ、沸騰したら弱火にして15分茹でる
2、茹でたたまごをボウルに移し、フォークで潰しながら調味料と混ぜ、しっかりと混ざったらビーツを入れる
3、全て混ざったら味見し、お好みで砂糖を少々入れる
BETTEはクックパッドでもおすすめのレシピを沢山ご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
https://cookpad.com/jp/users/110570169
畑と暮らしをつなぐ
私たちBETTEのビーツへの想い
最初にも書きましたが、ビーツの魅力を語るとき、私たちBETTEが大切にしているのは「畑と暮らしをつなぐ」という視点です。食材と向き合い、手で作ることの価値を感じてもらいたい。そしてそれが、日常の喜びや、豊かな食の時間につながることを信じています。
私たちのビーツは、農薬を使わず、土と自然の力を最大限に活かして育てられています。その味わいには力強さが宿っています。そして、生産者と顔を合わせ、言葉を交わしながら、より良いものづくりを追求できる環境こそが、私たちの品質へのこだわりです。
気候変動や獣害、高齢化など、農業を取り巻く環境は大きく変わりつつあります。すべての課題を一度に解決することはできなくても、ビーツを育て、食べてもらうことで生まれる新たなつながりが、地域や人々にとって小さな希望の芽になると思っています。
健康志向のあなたも、料理を楽しむあなたも、ぜひビーツの世界を味わってみてください。その一皿一杯が、あなたの体に豊かさをもたらすだけでなく、畑とあなたの暮らしを結ぶ一歩になるかもしれません。